エアコン専用回路の工事。「材料選び」で変わる施工品質

こんにちは。ヤザキ電気です。
最近、一般住宅でエアコンの専用回路を新しく設けたり、電気の回路を増やしたりする工事がとても増えています。
専用回路とは、分電盤からエアコン用のコンセントまで、そのエアコンのために引く電気の回路のことです。特に古いお家では、買い替えや新設に合わせて、追加の配線工事が必要になることがあります。

今回は、そういった工事に伺う中で、以前から気になっていたことを書いてみようと思います。
それは、外壁の配線や配管に使われている材料についてです。
外壁の配管が、ボロボロになっていませんか?

お家の外壁に、蛇腹状の管が取り付けられているのを見たことはないでしょうか。中に電線やケーブルを通して保護するための配管です。
現場に伺うと、この管がパリパリに割れて、中のケーブルが見えてしまっていることがあります。
僕が見てきた中では、日がよく当たる場所に使われた一般的なPF単層管が、数年でボロボロになっていた例もありました。特に、建物の角に沿って無理に曲げられた部分で、割れが目立つことがあります。
こういう状態を見ると、正直なところ「なぜ、この場所にこの材料を使ったんだろう」と思ってしまいます。
取り付けたときは、きれいに仕上がっていたのかもしれません。でも、外壁の配管は、その後もずっと日差しや雨風にさらされます。
工事が終わったときだけでなく、何年も先の状態を考えて材料を選ぶ。
ここは、施工する側がきちんと考えなければいけない部分です。
ケーブルを通せば、それで終わりではありません
住宅の電気配線によく使うVVFケーブル、いわゆる「Fケーブル」が、そのまま外壁に露出して配線されている現場も見かけます。
そこで気になるのは、日差しや物が当たる可能性などを考えて、必要な保護がされているかということです。
配管も同じです。単層か二重かという名前だけで判断するのではなく、製品ごとの耐候性や使用条件を確認し、その場所に合うものを選ぶ必要があります。
電気が通って、エアコンが動けば、それだけでよいわけではありません。
その配線を、この先どう守っていくのか。そこまで含めて電気工事だと僕は考えています。
ヤザキ電気が気をつけている、材料と角の納め方
ヤザキ電気では、外壁にこうした配管を施工する際、耐候性を考慮してPFD二重管を使用しています。
そして、材料と同じくらい気をつけているのが、配管の納め方です。
例えば、建物の角を通すところ。
柔らかい管だからといって、角に沿って無理に折り曲げるような施工はしません。一度ボックスで受けて配管の向きを変え、角の部分に無理な曲がりが生じないようにしています。
お客様からすれば、管の種類や曲がり部分の施工まで、普段気にすることはないと思います。説明がなければ、違いも分かりにくいですよね。
でも、お客様には分かりにくい部分だからこそ、施工する側が責任を持つ必要があると思っています。
言われなくても、その場所に合った材料を選び、無理のない施工をする。それが当たり前の仕事でありたいと思っています。
資格に加えて、現場で身につけること
僕は電気工事に携わって20年になります。
野丁場(のちょうば)と呼ばれる大きな建築現場をはじめ、さまざまな現場で仕事をしてきました。その中で教わり、繰り返し実感してきたのが、材料選びと施工方法の大切さです。
第二種電気工事士などの資格は、電気工事をするうえで大切なものです。ただ、資格を取っただけで、すべての現場に対応できるようになるわけではありません。
「なぜ、この場所にこの材料を使うのか」
「この曲げ方をすると、どこに無理がかかるのか」
こうしたことは、現場で指導を受けたり、実際に劣化した施工を見たりする中で、理解が深まっていきます。
僕自身も、そうやって仕事を覚えてきました。
もちろん、長くやっているから何でも正しいというわけではありません。経験に頼りきらず、材料の仕様を確認し、学び続けることも大切だと思っています。
電気工事は「施工そのものが商品」です
僕たちが提供しているのは、ケーブルや配管といった材料だけではありません。
現場を見て、材料を選び、配線を通し、一つひとつ納めていく。その施工そのものが、お客様にお渡しする商品です。
工事が終わったあとも、お客様はそのお家で暮らし、毎日電気を使います。だからこそ、その先のことまで考えた仕事をしたいと思っています。
管を一本選ぶことも、建物の角をどう通すか考えることも、小さなことに見えるかもしれません。でも、そういう一つひとつの積み重ねが、施工の品質になります。
これからもヤザキ電気では、見ただけでは分かりにくい部分も大切にしながら、自分の仕事に責任を持って施工していきます。
エアコンの専用回路や、お家の外壁にある配線・配管で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。


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